PJCの、仕事
《PJCの、仕事》
素材作りから始まる私たちの仕事。私たちが仕事を始めてから40年の月日が経とうとしています。
1980年、私たち、というよりはPJCのオーナーデザイナー大西和子はとても個人的にこの仕事を始めました。
40年前のある日、その出会いは突然やってきます。
デッドストックとしての生成りレースとの出会い、それが全ての始まりでした。
あまりにまぶしく光るその素朴な表情に、40年もの間惹かれ続けて生きることになりました。
洗うことによってこざっぱりとした生成りレースの質感は、人の肌が潜在的に持っている素肌の感触と重なり、日に干されたレースに反射する光の陰影のやさしさは、日常の生活の空気、暮らしの中で生まれるやさしい空気にも似ています。
そして、そんな肌触り感を最も大切にデザインした、オリジナルエンブレース作りが、始まりました。
華やかな中にも自然の素朴さを感じさせるPJCのオリジナルエンブレース。
飾らない何気なさ、手のかかった温もり、洗いざらしたラフな布に、レースという正当な伝統に支えられて部分をあわせ持たせることにより、ノスタルジックにならない、ファッションになり過ぎない、普通でいて新しい、何よりも自然な自分でいられる、そんな服作りがPJCの仕事です。